抜いた神経を取り戻せる?歯髄再生治療とは
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生涯自分の歯を守るために
神経を復活させる歯髄再生治療
「神経が死んでしまった歯でも、再びよみがえることができる」
かつては不可能とされていたこの技術が、今では現実のものとなっています。
歯の内部に存在する神経「歯髄(しずい)」は、損傷や感染した場合、壊死した神経を除去することが一般的でした。そんな中、歯を健康な状態に戻す手段として「歯髄再生治療」が誕生しました。
これは、抜歯寸前まで進行した歯の神経を再生し、機能を取り戻す再生医療です。
この記事では、歯髄再生治療の仕組みや流れ、そしてなぜこの治療が特別なのかを詳しく解説します。
歯髄再生治療とは
通常、虫歯や外傷などで歯髄を保存できない場合下記の治療が必要になります。
①歯髄を取り除いて根っこの中を綺麗にする根管治療
②空洞になった根管に薬剤を詰め込む根管充填
ただ、歯髄がなくなるため、歯の寿命は健康な天然歯に比べて半分程度とも言われ「10年以内に50%以上の方が抜歯になる」というデータがあります。
そんな中、歯髄再生治療ではなくなった歯髄を再生することができるため、抜歯のリスクを大幅に軽減することができます。
あなたの歯の状態を確認しましょう
虫歯のステージ(進行具合)については下記の動画をご覧ください。

歯髄再生治療で、動画のステージ3・4の状態をステージ2まで戻すことができます。
院長の吉橋はさらに象牙質再生治療という、ステージ1(初期虫歯)まで戻すことが可能です。
神経を再生させるカギ ― 歯髄幹細胞
神経を再生させるためには、歯髄幹細胞という、新しい細胞を作り出したり、古くなってしまった細胞を修理したりする特殊な細胞が必要です。この幹細胞の働きを歯科治療に応用し、歯の神経を再生させます。
歯髄再生治療に必要なものは「あなた自身の不要な歯」
歯髄再生治療は、神経のある不要な歯(歯髄幹細胞の供給源)が必要です。
・親知らず
・乳歯
・矯正治療に伴い抜歯となる歯 等
※一度幹細胞を培養すれば、神経が死んでしまった歯にすべて使用可能です。
不要な歯から歯髄を取り除いたあと幹細胞を培養し、歯に移植することで、新たに歯髄を作り出すことができます。つまり、以前までは虫歯や損傷によって歯髄が保存できないと判断された場合、神経を抜いて「失活歯」にせざるを得なかったのが、技術の進歩によって神経を再生させ、もとの「生活歯」へと導く治療法が確立したのです。
そもそも歯髄が死んでしまう原因は
歯髄が死んでしまう原因は、虫歯が最も有名ではありますが、実はいくつか存在します。
虫歯の進行
虫歯は、進行すると歯の表面のエナメル質や象牙質まで侵食し、中心部である歯髄に感染が広がることがあります。感染が歯髄に進み炎症を起こす前に治療を受けないと、歯髄が死んでしまう歯髄壊死を引き起こすのです。
外傷
事故や怪我によって歯に直接的な外力が加わり、歯髄が損傷した場合、そのまま歯髄が壊死してしまうことがあります。見た目に変化がなくとも、内部で損傷が起きていることも多いため、外傷を受けた際には必ず歯科医院を受診し、レントゲン撮影を含めた検査をしましょう。
歯周病の悪化
あまり知られていませんが、歯周病も歯髄が死んでしまう原因になることがあります。これは、歯周病菌によって深く形成された歯周ポケットにおいて、細菌が歯の根っこの先端(根尖孔)から侵入し、歯髄に感染、炎症させるためです。
歯髄を抜くと何が起こる?
抜歯になる可能性が高い
理由①歯が脆くなる
歯の神経を抜くと血管がなくなり、歯は「枯れ木」の状態になってしまいます。栄養が行き渡らなくなるため、神経を取り除いた歯は脆くなります。そのため、歯が割れてしまい、抜歯になるリスクが高まります。神経がなくなった歯の抜歯の原因第1位はこの「歯の破折」です。
理由②再感染のリスク
歯髄を抜いた歯は治療を終えた場合でも、10年で50%以上が再感染し、抜歯あるいは抜歯に相当する状態になるという報告があります。
歯が黒く変色する
歯髄を抜いてしばらく経つと、エナメル質の下に存在する象牙質に変色が起こります。これは、今まで歯髄によって行われていた、歯の内部の血液循環が消失するためです。これにより、変色した象牙質がエナメル質から透けて見えることで、黒や灰色に変色します。この変色は色素沈着による着色とは異なるため、通常のクリーニングで除去することはできず、ホワイトニングも通常の方法では白くできません。
歯髄再生治療の流れについて
STEP1.不用歯の抜歯
「親知らず」や「乳歯」「矯正に伴う抜歯」等の不用歯(噛み合わせに不用な歯)を抜歯します。

STEP2.歯髄幹細胞の採取・培養
歯髄再生治療では、健康な歯髄から採取する幹細胞が必要です。不要な親知らずや乳歯、矯正治療等において抜去した歯から採取します。これらの歯髄幹細胞を、約2か月間培養することで、再生治療の準備を整えます。
STEP2.根管内の除菌(無菌化)
歯髄再生治療は、根管内の無菌化が治療成功のカギとなります。。具体的には、感染、または損傷した歯髄の除去や、根管内の消毒と洗浄です。歯髄のあった場所は、再感染が起きないよう当院では100%の無菌化に成功しています。

STEP3.細胞を移植
上記の処置を経て移植の準備が整ったら、培養・保管させていた歯髄幹細胞を歯髄を再生させる歯の根管内へと移植します。移植後は、根管に続く歯の上部に仮の蓋をし、歯髄の再生を待ちながら経過観察を行います。セメント、歯科用レジン(プラスチック)でしっかりと蓋をします。

STEP4.修復・補綴治療へと移行
経過観察やレントゲン撮影により、歯髄の再生が完了したと確認できた場合、最後の治療へと移行します。それが、仮の蓋を除去して最終的な詰め物、または被せ物をセットする、修復・補綴治療です。その後は他の歯と同様、神経の通っている生活歯として使えるため、歯の変色や脆弱性を気にせず過ごしていただけます。
なぜ「歯のクリニック東京」なのか?
当院は、ほぼ全ての治療をマイクロスコープ下で行い、他院で「保存不可能」とされた歯を、2025年現在まで20年以上にわたり数多く救い続けてきました。
この長い歴史のなかで、院長・吉橋が取得した複数の特許(インプラント・歯の移植・手術安全装置)とデジタル技術を掛け合わせ、歯科医療の新たな地平へ挑んでいます。
そして、積み重ねてきた実績の”その先”に見えてきたのが、歯髄幹細胞を活用した神経や象牙質の再生です。
ただし、この歯髄再生治療を実践できる医療機関は全国でも数えるほどしかありません。
東京から北海道まででは、当院を含め2院のみ(※2022年時点)です。
当院では、院長・吉橋が診療を一貫して担い、以下を徹底することで高い成功率を保っています。
◆不要歯の抜歯と培養 —— 成功率100%
◆徹底した無菌管理 —— 無菌化100%
自費治療で費用面のハードルは否めませんが、「人工物に頼らず、自分の歯で噛み続ける」価値を求める方にとっては、画期的な選択肢です。
歯科医療の未来を創る ― 私の使命
私たちは、歯髄幹細胞による神経再生技術をさらに深化させています。
20年間積み重ねてきた歯の保存への探究と歯髄幹細胞の再生力を結集することで、「抜歯するしかない」と見放された歯にも新たな可能性を見いだしています。
たとえ重度の感染や根の損傷があっても、歯の土台から立て直し、本来の機能を呼び覚ます道筋を確立しました。
当院は、「最小限の処置で残す」ことに加え、「歯に宿る生命力をもう一度呼び起こす」治療へ踏み出しています。
私たちは、失われた機能を人工物で代替するのではなく、患者様自身の歯が本来持つ力を再生させる治療に挑んでいます。
この医療の最前線に立ち、”自分の歯で噛む喜び”を守り抜く。
それこそが、私たち「歯のクリニック東京」の揺るぎない使命です。
当院の院長(理事長)は、歯髄再生治療について動画で発信をしております。
治療の選択肢に正解はありません。唯一あるとすればそれは自分の価値観に合った治療選択ができることだと思います。その為には患者様自身が商業的でない【治療の本質】をより理解する必要があります。以下の動画をご視聴の上、ぜひご来院ください。
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