歯の神経の再生治療
(歯髄再生治療)
第2種再生医療等提供医療機関

「歯の神経を抜きましょう」と言われた方へ
第2種再生医療等提供医療機関だからできる歯髄再生治療
歯髄再生治療を行なってよい医療機関は、現在では東京から北海道までで2医院。
実際実症例があるのは
当院のみ(2023年5月現在)になります。
歯のクリニック東京では、世界で日本のみ認可されている治療「歯髄再生治療」を行っています。
この治療によって歯の神経を抜いてしまった歯にもう一度歯髄を蘇らせることが可能となりました。
歯の神経再生、歯の神経復活、歯髄再生治療、歯髄幹細胞、歯髄幹細胞移植にご興味がある方はご相談ください。
歯の神経(歯髄)は再生できるの?
まずは動画をご覧ください
診療内容についての電話での問い合わせは誤解を招く可能性があるため、ご遠慮ください。
[月火水木] 10:00〜13:00/14:30〜19:30
[土] 8:30〜12:30/13:30〜17:30
[休診日] 金・日・祝
歯髄再生治療を受けるメリット
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歯を長持ちさせる
歯の神経は、歯を健康に保つために欠かせない役割を果たしています。神経は、栄養素や酸素を届け、歯全体を適切に機能させることができます。この栄養素と酸素を適切に供給することで、歯は割れにくく、病気にかかりにくい状態を維持することができます。また、神経は歯の感覚を与え、これがなければ、歯が感じる刺激が軽減され、歯の損傷に気づくことができなくなります。
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全身の健康につながる
歯の神経が活発である限り、自然な咀嚼機能を維持することができます。自分の歯でしっかりと噛むことは、唾液が分泌され、食物が消化されやすくなります。この働きによって栄養素が体内に吸収され、身体や臓器の機能の向上につながります。
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他疾患にも応用が可能
採取した歯髄幹細胞は、歯髄バンクでの長期保存が可能です。現在、アルツハイマー病、脳梗塞、心筋梗塞、白血病などの治療へ応用する研究が進んでいます。
歯の神経(歯髄)と歯髄幹細胞について

歯の神経(歯髄)とは
歯の中には、歯の神経(歯髄)といわれる組織があります。歯の根の部分で体の組織とつながっており、痛みを感じたり、歯に水分などを行きわたらせて、歯を丈夫に保つことが主な役割です。
しかし、この歯髄組織は歯周病菌などにとても弱い組織です。一度感染してしまうと元の歯髄組織には戻れない場合が多いです。

歯髄幹細胞とは
歯髄に存在する幹細胞を「歯髄幹細胞」といい、幹細胞には、同じ機能を持つ細胞に分裂する「自己複製能」と、体を構成する細胞に変化する「分化能」を持つ細胞があります。歯髄幹細胞は乳歯や親知らずなどから採取される場合が多く、骨髄から採取する場合に比べ、患者の体への負担が軽減されます。また、歯髄幹細胞は増殖が早く、短期間で多くの培養が可能です。幹細胞治療の研究は今後も進み、歯の治療や、様々な病気の治療に応用される可能性があります。
歯の神経(歯髄)を
抜いてしまったら
痛みを伴う症状に自身で気づけない

歯の神経が失われることによって、痛みを感じる機能が低下し、虫歯や歯周病の症状に気づかなくなってしまうことがあります。その結果、病気が進行し、症状が明らかになるまでに時間がかかってしまうことがあるため、注意が必要です。神経を失った歯は定期的に検診を受け、注意深く観察することが重要です。適切な治療を受けることで、歯を失うことを避け、口腔内の健康を維持することができます。
歯が割れる

歯の神経を抜くことによって、歯髄内の細胞が壊れるため、歯がもろくなることがあります。歯髄内には、歯を強くする成分や防御力を持つ免疫細胞、神経線維、血管などが含まれており、これらのものが失われることが原因となります。
数年後に抜歯になる可能性がある

歯の神経を抜くと血管がなくなり、歯は「枯れ木」の状態になってしまいます。栄養が行き渡らなくなるため、神経を取り除いた歯は脆く傷つきやすくなることがあります。また、神経を抜いた歯の寿命は健康な天然歯に比べて半分程度とも言われ、歯の神経を抜くと10年以内に、50%以上の方が抜歯になるというデータがあります。
歯の根に膿が溜まってしまう

詰め物が不完全な状態であったり、わずかに残留していた細菌や、新たに付着した細菌によって、歯の根に膿がたまることがあります。この状態は、歯根の治療が必要となる場合があります。
虫歯や症状が進行しやすい環境になる

歯の象牙質が失われたままである場合、あるいは歯髄の抵抗力が失われた状態になっている場合、虫歯が発生しやすく、進行も速やかに進んでしまうことがあります。
歯の外観が悪くなってしまう

歯の神経には、歯の内部にある色を維持する機能もあります。神経は、歯の中を通り抜ける血管と密接につながっており、そのため血液が循環しなくなることで、歯のコラーゲンが変色してしまう可能性があります。
歯の神経(歯髄)を再生するための方法とは

歯の抜去や、歯髄から
幹細胞を採取し、培養
親知らずなどの不必要な歯を抜去し、歯髄から幹細胞を収取します。約1か月かけて培養し、将来の移植に備えることができます。乳歯にも同様の方法が使用可能のため、7~10歳の子供が抜ける乳歯も有用な素材となります。

歯髄幹細胞の移植
治療が必要な歯から歯髄を取り除き、除菌処理を行った後、培養した歯髄幹細胞を移植します。移植時には、G-CSFという成長因子を併用することで、より有効な治療を行うことができます。

血管や神経の新生、歯髄の再生、
さらには象牙質の再生
G-CSFの働きにより、細胞が根管内に留まり、血管の新生や神経の伸長、そして歯髄の再生が促進されます。その後、失われた象牙質も再生されます。
歯髄再生治療の流れ
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FLOW1
不用歯採取と細胞採取・培養
親知らずなどの不用歯を抜歯し、そこから歯髄幹細胞を採取します。
これを1か月ほどかけて培養し、移植に備えます。 -
FLOW2
除菌、検査
本治療を行う歯(患歯)には、細胞移植する前に、事前治療(抜髄、人工充填物除去、根管治療(根管内清掃、除菌)等)を行います。
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FLOW3
細胞移植
歯髄幹細胞の準備が完了し、歯髄幹細胞を患歯の根管内に移植します。歯髄幹細胞を解凍し、所定の薬剤(コラーゲン他の薬剤)と混合して、根管内に注入移植します。移植後は、歯の上部をセメントとレジンで仮の封鎖をして、口腔内から根管内への細菌等の侵入(微小な漏れ)を防止します。
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FLOW4
修復・補綴治療
歯髄の再生が完了したと認められた後、当院で、仮歯を取り外し、ご希望の修復・補綴治療(詰め物、被せ物)を行って頂きます。